箕面こどもの森学園 インタビュー
子ども(15歳)インタビュー
Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?
公立の学校を否定するわけじゃないし、人それぞれに合う形があると思う。
ただ、学びの内容としては、授業を受けた時くらいにしか使えない知識とか学びよりも、将来にも使える力が身につくなあと感じるこの学校(こどもの森学園)が好きかな。
ここだと、ワールドオリエンテーションとか海外まで学びに行ったりとか、いろんな経験ができる。
例えば、ワールドオリエンテーションで「水問題」とか「韓国・朝鮮半島」とか自分が興味を持って調べたことでレポートを書いたり、自分でパワーポイントを使ってプレゼンする経験は、深く考える力とか、多角的に物事を見る力が身につく実感があるし、これから生きていく中で将来でも使う力が身につく場所なんじゃないかなと思います。
それに、「この分野はこの人が得意」って人もいるから興味を持った時にその話を聞けるし、自分たちで決めた学びをサポートしてくれるスタッフがいる。
ここで学んだら、自分らしく生きていく力が身につくんじゃないかなと思います。
この学び場に興味がある子へのメッセージ
自分らしく、楽しく過ごせるところなので、ぜひ遊びにきてください!
子ども(13歳)インタビュー
Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?
公立やったらみんなおんなじことをしてるから、同じような道を歩んで行くようになりそうだなと思って。
ここだとみんな1人1人個性を出して学べるから、いろんな道に進めるかなと思って、いい場所だなと思っています。
子ども(13歳)インタビュー
Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?
自分らしさを最大限に出せる場所で、自分の可能性をさらに広げてくれる場所かなと思います。
ワールドオリエンテーションにしても、海外研修にしても、新たな世界を知ることができて、自分の世界を広げてくれる。自分の関心を育ててくれる。
例えば、ワールドオリエンテーションで「水」をテーマに自分が興味を持った事を調べて発表する時に、「水ジャーナリスト」の人と出会ってインタビューをして、水専門のジャーナリストの仕事があるんだと初めて知ったり。
今まで知らなかった世界を知るだけじゃなくて、自分がやりたい事を見つけたり、自分の心も成長させてくれるし、ここ(こどもの森)は、自分らしさを出しながら学べる場所なんじゃないかなと思っています。
この学び場に興味がある子へのメッセージ
公立とか私立とかよりこっちの方が、いろんなことに触れ合えるし、いろんなことができると思う。
自分はもともと、海外の人たちと触れ合ったり、海外の人から見た日本についてもっと勉強したりしたかった。だけど公立だとやることも学ぶことも制限されていて、嫌やな〜と思ってたけど、ここだと自分に合ったことができる。
修学旅行も、自分たちで行く場所を決めて、自分たちでお金も集めて計画もして、他の学校だとなかなかできない経験もあるし、こういう経験が将来でも役立ちそうだなあと感じています。
公立と私立に比べて制限されないところなので、ぜひ入学してきてください。
保護者(9歳/7歳)インタビュー
Q. なぜこの学び場を選んだのですか?
ずばり、この学校の存在を知ってしまったからです!
それぞれの子供が、与えられたテーマに対し自身の観点で学習に向き合い、それをたくさんの人の前で伝える。
学年に関係なく全員に発言のチャンスがあり、また、「やりたくない」と言うことも聞き入れてもらえる。
多くの行事が子供主体で、計画・準備・運営をする。時には資金集めもする。
スタッフは私が知る「学校の先生」ではなく、子供にも私たち保護者にもフラットな関係性を作ってくださる。
好きなことに向き合える時間が多く、学校の一員という感覚と地球の一員という感覚を子供にも親にも与えてもらえる。
私たちは、一見特殊のように思われるこの学び場を、自然に受け入れ、特別ではなく当たり前に入学を希望しました。
Q. 不安は無かったですか?
一番不安だったのは、とっても気に行ったこの学校に入学できるかの合否を待っている時でした。
娘の入学が決まってからは通学時間のこと。電車とバスを乗り継ぎ、1時間15分ほどかかります。2ヶ月ほどかけて、電車バスの乗り方、電話ボックスの場所、交通機関が遅延した時の対処法、危険そうな場所などを伝えました。
Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?
娘が一人で通学できるようになった時。「ただいま〜」と玄関を入ってくる顔がなんともたくましく、最初の頃は何度も抱きしめていました。
娘と私の意見が食い違い、言い合いになった時がありました。なんとかしても私の意見を通したかったのですが、「それはお母さんの考えであって私の考えではない!」とはっきり娘に言われました。
親の意見を全く耳に入れないわけではありません。自分の考えを持つようになったのです。そしてはっきり発言します。
自分を大切にすることがどんなことかをわかっているように思います。
そして周りにも優しくできるようになってきました。
また、何かが足りない時、失敗した時、すぐに次のアイディを考え出します。
特に遊んでいるときは頭の回転が早く、色んな物を代用して遊びを作ったり面白いルールを考えたりするようになりました。
この学び場に興味がある保護者へのメッセージ
公立も私立も個性のある学習スタイルを提案し、子供の学習意欲を高めようと努力されていると思います。私たち親も、子供の成長に合わせて手を変え品を変えサポートし続けなければなりません。
多くの時間を過ごす学校が子供にとって、愛する我が子にとって、どのような場所であることが望ましいかを先生(スタッフ)だけでなく、親も真面目に向き合うべきなのだと思います。
私たちが選んだ箕面こどもの森学園は、我が子にとってはとても居心地の良い場所です。そして親にとっても、新しい気づきを与えてくださる素敵な場所です。まずは、子供とたっくさん遊んでください!! そうすれば子供の好きなことや得意なことが見えてきて、自然に家族が求める形が見えてくると思います。そして、「学校」は行きたくなる場所であって欲しい。
親が楽しまないと子供も楽しめませんし、応援できません。
家族みんながハッピーな場所(学校)を見つけてくださいね!
スタッフ・高原さんインタビュー
Q. この学び場に込めている思い
ここでは、自分が何をしたいのか、どんなことに興味があるのか、どう生きていきたいのかを、子ども達一人一人と一緒に考えることを大切にしています。
保護者さんの中には、社会の中でオルタナティブ教育が少数派であること等、いろんな不安をお持ちの方もいるかもしれません。
ただ、どの学校や教育が素晴らしいかの前に、子ども達一人一人が持っている気持ち、好きなこと、関心があることは違いますし、まずはその子自身が何を望んでいるのか、どんなことを学びたいのかを一緒に考える機会が必要だと思います。
実際、ここでは毎週、その週の振り返り・翌週に自分が学ぶことを決める機会があります。「自分で考える・自分で決める」という経験が日々あることで、その子の自信や責任感が生まれていきます。
また、周りからは気持や考えが見えにくい子も、実はその子自身で真剣に考えていることがよくあると感じています。
外からは見えにくくても、その子の思いや考え・気持ちが出てくることを待つこと、そして「自分で選んだ!」という納得感や、その子自身が何をしたいの、どうありたいのかという気持ちを、これからも大切にしていきたいと思っています。
Q. この学び場に興味がある親子へのメッセージ
外からは見えなくても、進路のこと、これからの人生のこと、いろんなことを子ども達は考えています。
必要以上に心配しすぎず、一人ひとりの子どもたちを信じて見守ることが、周りの大人にとって大切なことだと思います。
子ども達が「周りの物差し」ではなく「自分の物差し」を持って歩んでいけるように、これからも見守って行きたいと思っています。