箕面こどもの森学園は、思いある市民達が集まり2004年に「小さくて家庭的なスモール・スクール」として開校された学び場です。「子どもは自ら学ぶ意欲をもち、自らの力で学ぶことができる」という教育観に立ち、子ども自身が学習計画を立てる『フレネ教育』を取り入れています。子どもたちが、自分の学びや人生をデザインしていくことを、多様な経験を持つスタッフ達が見守り支えています。
ここでの学びは、 暗記中心ではなく、ものづくり、調べ学習、話し合い、実地体験が中心の学習です。「テーマ学習」では、5つの領域(環境、人権、平和、市民性)からテーマを設定し、グループでそのテーマを追求・発表します。「プロジェクト」では、子どもが「今やりたい」と思うことを学びます。子ども自身が計画・準備・実行し、スタッフは必要なときだけ援助します。ものづくりやテーマ調べが人気です。
ことば(国語)やかず(算数)といった基礎学習、音楽・英語・科学実験などの選択プログラムなど予め用意している大枠もありますが、学びのペースや内容、方法は子どもたちが決めます。自分の学び方や進め方を、スタッフと相談しながら決めていきます。また、修学旅行も自分たちで行き先を決め、計画を立て、訪問先へのアポイントも子どもたちがワクワクしながら進めています。
当学園は、小さくて家庭的な学校を理想としています。異年齢で楽しく学び合い遊ぶ中で、年齢の違う友だちとの接し方を自然に身につけます。学校のルール、行事・仕事の分担、学内の困りごとなどは、子どもたちとスタッフが一同に集まって話し合います。決定は多数決ではなく、とことん話し合って誰もが反対しない案を見つけます。時間はかかりますが、決まったことはよく守られます。子どもも大人もお互いに尊重し合う、民主的な学びの共同体を目指しています。
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