「団欒長屋」は、一軒家を改装した子育て支援拠点です。「長屋」とありますが、実際には長屋ではありません。かつて長屋で見られた風景のように、隣近所で困ったことがあれば「お互いさま」の精神で助け合い、地域のなかで子どもを育てていく共生社会を目指し、この名称をつけました。いわば“向こう3軒両隣”の現代版であり、地域で暮らすさまざまな年代の人たちが集まり暮らしをシェアできる、子どもを真ん中にした多世代交流の拠点です。
乳幼児保育と学童保育、ホームサポーター派遣や親子広場(ベビーマッサージ・だんらんおざしきカフェ)で子育てのサポート事業を運営しながら、広く地域に開いたイベントなども開催しています。こどもがつくる多世代交流型ZINE『だんらんしんぶん』の発行、2017年からは「団欒こども食堂」、2019年からは軽食付きの無料学習支援事業を始めました。団欒長屋は、みんながゆる~い家族のような関係の中で、多様な人々の考えに触れ、近年子どもたちから奪われがちな社会教育の場を提供しながら、地域の子育て力を上げる取り組みをしています。