フリースクール・ウィン インタビュー

こども(15才)インタビュー

Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?

ぼくにとってこのフリースクールは、先生たちがとてもおもしくて、楽しく安心して学べる場所だと思います。
 
ここに入る前、フリースクールは静かな場所で黙々と勉強するというイメージがありました。そんな中で、わからない問題について先生に質問したりできるのか不安でした。
 
でも、ここでは先生のほうから気軽に話しかけてくれるので、すぐに慣れることができました。また、間違ったところや分からないところを納得できるまで解説してくれます。苦手だった英語も今では得意な教科になりました。
 
先生に気軽に質問したり、色々な話ができるし、家族には言えない、聞けないようなことも相談できたりもできます。

先輩に教えてもらったり、色々な人と会話ができるので交友関係も広がります。
学校とはまた違った人間関係が作れる場所です。

この学び場に興味がある子へのメッセージ

先生たちが気軽に話しかけてくれるし、面白い先生ばかりなので、塾に入ったばかりでも心配しなくてもいいと思います。
フリースクールはまったくルールがないわけではないけど、学校のような細かいルールもないので過ごしやすいです。

 保護者(息子15歳)インタビュー

Q. なぜこの学び場を選んだのですか?

知り合いの紹介でウィンを知りました。
その知り合いも子どもが不登校で悩んでいたのですが、ここに来て前よりも明るく元気になったと言っていたので見学に来ました。
フリースクールというところについてはあまり詳しくなかったのですが、実際に見てみて、先生たちのお話を聞いて、あまり勉強に偏っていないということで自分の子どもにも合っているように思ったから選びました。

Q. 不安は無かったですか?

不安はなかったです。
むしろ何もしていないほうが不安でした。
学校以外で、子どもが少しでも自分らしく元気に過ごせる場所があれば良いと思っていました。

Q. どんな場面で子どもの成長を感じましたか?

自分から何かに取り組んだり、挑戦しようとしている場面を見て成長を感じました。
今までは何をするにしても、不安が先に立ってしまい取り組まなかったり、結局やらなかったりしていました。子どもなりにやらない理由、できない理由を見つけていたのでしょう。
しかし、今では逆に、できる理由や、やる理由を見つけて自分から物事に取り組むように変わってきていると感じます。

この学び場に興味がある保護者へのメッセージ

いろいろな子どもがいるので、それぞれの子どもに合った場所を見つけてあげることが大切だと思います。たまたま自分の子どもは学校が合わなかっただけで、フリースクールのほうが相性が良かったのでしょう。もし今、ずっと家に居てどこにも行っていないのであれば、一度見学に来てみるのがいいかもしれません。

 フリースクール代表・山波さんインタビュー

Q. この学び場に込めている思い

私は大学時代に家庭教師をしていたのですが、その頃担当していた約20名の生徒の中に、学校へ行くことができない子どもたちもいました。
 
学校へは行けないわけですから、日中は自室にいます。外を出歩くと人目が気になるという理由です。

当時の私は「不登校」「引きこもり」という言葉さえ知らないような無知な人間でした。
 
「どうして、学校へ行けないんだろう?」「ただのサボりなのかな?」

そんな程度でしか考えることができなかったのです。
 
しかし、少しずつ信頼関係が築け、子どもたちの本音を聞き、人となりを知ることができると、わたし自身の考えが180度変わりました。子ども達はさまざまな困難を抱え、生きづらさを感じながら日々もがきながら生きていると知ったのです。
 
何か自分ができることはないか?
彼らに、そしてご家族に必要なのは何か?
 
このように真剣に考え続けた結果、2003年にフリースクールを作る決意をしました。
 
ウィンという屋号には「WINDOW(窓)」「WIND(風)」「WING(翼)」という意味を込めて名付けており、「窓を開け、風に乗って、翼を広げて飛び立っていってほしい」という気持ちを込めています。