NPO法人コスモスクール未来 インタビュー
【卒業生インタビュー】
- ①:Q. 君にとって、この学び場ってどんな場所?
卒業生Rさん
生徒の表面だけじゃなく奥深いところを見ていて、長所を引き出してくれた気がします。踏み出すことができなかった私が進路を決めることができました。
卒業生Kさん
私は学習ブランクがあり、基礎知識が殆どない状態でスタートしたので、とても不安になり、コスモに学習サポートをお願いしました。 その都度進み具合のアドバイスをもらえて助かりました。コスモは落ち着いた雰囲気でとても学習しやすく3年間で無事卒業できました。
卒業生Sさん
私は、完璧主義で、失敗に対する不安が強いため、余計な心配で物事のハードルを上げていました。
ただ先生方は、この変えようがない特性を短所として扱うのではなく、私らしさとして認めてくれました。その上で、高校を卒業したいという目標を達成するために、邪魔をしている考え方を変えていく後押しをしてくれました。
コスモでは、勉強だけでなく、美術や料理などさまざまな活動をしました。中でも陶芸や絵画は印象的で、どうせ評価はないんだからと面白い形や表現を見つけることが楽しかったです。
この環境に身を置くことで、足りないものに気づき、変わりたいけれど失敗して傷つくんじゃないかという恐怖心に向き合うことができました。
今からしてみれば、一人でいると、マイナス思考に拍車がかかって、できることもできなくなっていたように思います。
正直なところ、高校を卒業して8年が経ちますが、いまだに失敗に対する不安は消えていません。この不安のおかげで苦労もしてきましたが、最近はとても人間らしくて愛おしくも感じるようになりました。
今もさまざまな場面で自分の生き方に悩みます。困ったときは、勇気を振り絞ってコスモに足を運んでいます。すると、拍子抜けするほど明るく迎えてもらい、深刻だったはずの悩みが、いつのまにか自分の口から笑い話となって出てくるので、貴重な場所となっています。
【スタッフインタビュー】
▼校長・松本恵子さん
- ①この学び場に込めている思い
子ども達の中にある種が芽を出すと、ぐんぐんと育って行きます。特に卒業間際の年にはすごいスピードで育っていき、自分を認める力や自信が生まれていきます。
そして自信がつくと、子ども達は「バイトをしてみようと思う」と話し始めたり、今まで近隣の場所にしか行かなかった子が「こんな公演を観に、遠出してみようと思ってる」「次は、こんな道に進んでいこうかなと思ってる」と話すようになり、不思議と自分たち自身で歩みを進めて行きます。自信が身につくと、次のステップに自然と進んでいくエネルギーが生まれます。
ただ、どんな子も、今いる状態から右肩上がりに斜めに綺麗に進んでいくことはありません。その子それぞれの種が育つ時間を待ち続けることが大切です。
コスモスクール未来では、周りから「ああしなさい・こうしなさい」と伝えるのではなく、子ども達自身がまずは安心できること、そして「こんなことをしてみようと思う!」という思いや自信が生まれることを大切に、寄り添い続けていきたいと思っています。
- ②この学び場に興味がある親子へのメッセージ
不登校になったからとか、発達障害を持っているからとか、そういったことは関係なく、どんな子も大きな可能性を持っています。一人一人の中に、大切な種があると思っています。
そして、その種が育っていくためには、その子の周りに1人だけでもその子の可能性を信じ続ける大人がいるかどうかが大切だと思います。時には休養も大切です。
ただ、本人も保護者さんもこれからの成長に対して不安を抱えていることも多いので、私たちスタッフだけは最後まで信じて、親子に寄り添っていければなと思っています。
また、学校に行かなくなった子ども達の中には、直観力や感受性が強い子も多いです。ですから、コスモスクール未来がその子にとって良いかどうかは、やはり見学に来てみてもらって実際に空気を感じてもらうのが良いかなと思います。
その子自身が、自分の感覚として「ここは安心できる」と思えることを大切にしてあげてください。
それと、フリースクールの活動内容や過ごし方についてご質問される保護者さんも多いので、メールでも電話でもお気軽にご相談くださいね。